10月には、ほぼ同じ進路をたどる台風が二つもやってきました。
そして大きな爪痕を残して去りました。秋野菜のほとんどが「大幅な値上がり」というニュースも流れています。
そして安倍政権の強行解散と総選挙。加えて小池新党の立ち上げの中での野党、と
りわけ民進党の分裂、そして立憲民主党の結成、そこに何がしかの「斬新さ」を感じ取った有権者。
精いっぱいの野党共闘を演じながらも議席減となった共産党。
そして社民党であるが、選挙を終えた今、「比例区は社民党」と訴えた社民党(党員)に何が残ったのだろうか。
そのような想いを抱いているのは私だけでしょうか。
OB・Gニュース11月号を編集するにあたって悩んだのはこのことでした。
「来る参議院選、そして地方選に今回の戦いを活かしそう」と口にすることは容易い。
しかし、その言葉に「力」が込められているのか。
その言葉が社民党を支持されてきた皆さんに「そうだ、よしやろう」となるのかという気持ちを抱かせることになるのだろうか。
ニュースの編集にあたって、大きく立ちはだかった壁はそれでした。
しかし悩みながらも編集をしたつもりです。
どうぞ、このニュースを増す刷り、あるいは添付などによるご活用が頂ければ幸いです。
そしてご意見をお寄せ頂きたくお願いいたします。
「社民党OB・G福島の会」2017年11月号から転載しました。
『1歩前に「比例選挙」を戦える党に』
日本シリーズの進出を決めたDeNAと言えば、
いつでも最下位の位置から脱出できないチームという印象があった。
ところが今年は全国1位を争うチームになった。
毎回最下位とは 言えないまでも低迷をたどる社民党である。
では「トップ」が変われば、あるいは「主砲」が存在をすればそこから脱出できるのか。
社民党を応援する「OB・Gの会」としてもここからの総括がなければ、
前には進めないとの決断からあえて別表を掲載することにした。
まず驚いたことにいたこと毎年選挙が行われているかの錯覚を持つほど、
頻繁に「国政選挙」が実施されてきたことがわかる。
野党から与党に復帰した安倍第二次内閣は、
2012年12月(第46回衆議院選選)以降次々と選挙を施行している。
中でも衆議院選のすべてが、臨時国会における首相の解散権による強行解散、総選挙である。
そして悔しいが、参議院選も含め5連勝という「勲章」を安倍政権に与えしまった。
政党政治である以上「政党を選択する」という比例選挙 (党名選挙 )が本来の姿である。
別表を掲載することにためらい持った。
それは社民党を支持して頂いた皆さんに、落胆を生ませることにならいか考えたからである。
しかし、この現実を確認しあうことから「前」に進まなければならない。
またその獲得票を、身近なものとして見るために福島県と東北ブロックに限定して獲得の報告をする。
数字の結果は残念だが漸減である。
とりわけ、今回の総選挙は「三極戦い」となり、
社民党・ 立憲民主党・共産の野党共闘中でそれなりに成果を上げた地域は少なくない。
しかし、三党のせめぎあい中で社民ブロックが立憲民主党に寄せられたという分析もあり、
その実態は生まれたであろうことも否定できない。
だが福島県的に見れば漸減しているとはいえ、その現象が大きく出たとは考えられない。
むしろ今ある数字は社民党の現実の「姿」と見るべきではないか。
とするなら票の拡大を図るためにどうな方針を持つべきかということになる。