「鴻巣・憲法九条の会」の9周年のつどいが8日、「クレアこうのす」で開催されました。
俳人の金子兜太さんは「わたしの戦争体験」について講演し、
さいたま市の公民館の広報誌に俳句愛好会が選んだ
「梅雨空に『9条守れ』の女性デモ」の俳句掲載を拒んだ事についてふれ、
拒否の理由が「世論を二分する問題だから」というが、
「『9条守れ』の女性デモという日常を詠んだもので、特別な意味を込めて作ったものではないでしょう。
この句のように社会の日常の出来事を題材として詠むのは、現代俳句としてごく当たり前のこと。
政治的な尺度を持ち込んだ公民館の館長は文化的なセンスがない。
金子兜太さんが経験した俳句誌「土上(どじょう)」を主宰していた嶋田青峰さんが1941年1月治安維持法違反容疑で逮捕されたのは、
同誌が「進歩的思想を帯びている」の理由とされた。
今回の俳句掲載拒否問題が戦前の治安維持法による新興俳句運動弾圧と重なると危惧する。
海軍主計士官として赴任した「トラック諸島での出来事と経験」を語りました。
「水脈(みお)の果て 炎天の墓碑を 置きて去る」
(鴻巣・憲法9条の会・9周年のつどい)
(開会のあいさつをする佐藤正八代表世話人)