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政活費の在り方が問われる中、「もらわない」決断をした佐藤征治郎(社民党県連合代表・元県議会議員)

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gooニュースから転載しました。
党埼玉県連合代表の佐藤征治郎さんです。

 

http://news.goo.ne.jp/article/fuji/nation/fuji-dms1610010001.html

富山市議会だけじゃない!! 政活費不正蔓延 宮城、山形、奈良県議会でも発覚

富山市議会で政務活動費(政活費)の不正請求が発覚し、30日までに議長を含めた市議11人が辞職する異例の事態となっている。辞職者は自民党会派のほか民進党系会派にも広がり、不正請求額は両会派合わせて約3300万円に上るという。富山、宮城、山形、奈良県議会などでも次々と不正が明らかになり、「政活費を廃止しない限り不正はなくならない」との声も上がっている。

 政活費とは、議員報酬とは別に視察や研修など政策能力を高める目的で支給される公費。富山市議は月額15万円で、領収書の添付が義務づけられている。

 富山市議に発覚した不正で目立つのは、領収書の“改竄”だ。

 自民党市議の1人は付き合いのある印刷会社から白紙の領収書の束を受け取り、市政報告会の資料代などとして不正請求。別の市議はパソコンで領収書を自作し、茶菓子代を水増し請求していた。民進党系会派では、2268円の領収書に2を書き足し、2万2268円とするなど、数字を加筆する手口もあった。

 不正受給した政活費は飲食や遊興費、選挙対策費にも流用されていた。

 政活費の使い方をめぐっては、全国的に透明性が確保されているとは言い難い状況だ。

 全国市民オンブズマン連絡会議が都道府県や政令指定都市など計114議会を対象に行った政活費支出に関する調査(2015年度)によれば、ホームページなどで領収書を公開したり、公開を予定したりしているのは20議会にとどまる。支払先が個人の場合に領収書の氏名を非公開とする議会が半数以上に上り、透明性が確保されていない実態が示されている。

 政活費の在り方が問われる中、「もらわない」決断をした議員もいる。

 元埼玉県議の佐藤征治郎氏(77)は県議時代(2期8年)の政活費4800万円の請求を辞退したことで知られる。

 佐藤氏は旧岩槻市議、埼玉県議を経て1998年から岩槻市長を2期務め、市長交際費8割カットにも踏み切った。さいたま市との合併で05年に失職。07年に埼玉県議に返り咲き、昨年4月に引退した。

 返り咲いた当時の県議会の政務調査費(現・政活費)の月額は50万円。議会出席ごとに1万1700円の費用弁償(日当に相当)も出た。

 「議員報酬として、92万7000円を受け取るのに、さらに政活費をもらうことは県民の生活感覚からかけ離れていると思った。『うまくやればいいのに』という人もいたが、政活費は税金。議員は富山市議らのように領収書をごまかしているのではと思われたら政治不信は高まるばかりだ。不正使用が後を絶たない政活費は廃止すべきだ」と佐藤氏は言う。

 佐藤氏は会合などに顔を出しても“手ぶらの佐藤”で通し、選挙も支援者の500円カンパで通してきた。「日頃の議員活動に真剣かつ懸命に取り組んでいれば、賢明な有権者は、カネやモノに左右されず応援してくれる」。佐藤氏の言葉は後輩たちに届くだろうか。


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